勝手にオープンアーキテクチャー「M式水耕研究所」
日本の水耕栽培技術のパイオニアとして知られているM式水耕研究所。実は水耕栽培だけでなく、日本の空気膜構造の技術を下支えしていた会社でした。
M式水耕研究所の代表である村井邦彦は、空気膜構造の第一人者 村田豊・構造家の川口衛との協働をはじめ、常にチャレンジングな試みを続けながら、不動産ではなく”動産”としての建築を探求していました。
沖縄海洋博覧会や神戸ポートアイランド博覧会(フレームはM式水耕研究所敷地内へ移設)への水耕技術協力を皮切りに、村井は建築への興味を深めていく事になります。その後、空気膜構造の施工にも携わるようになり、自社敷地内に立体駐車場の回転パレット機工を活用した栽培施設、エアドームによって冬に桜を満開に咲かせるプロジェクトなど多く興味深い建築を生み出し、2014年6月の亡くなる直前まで自ら開発したM式トラスと呼ばれるシステムによってセルフビルド建築を作り続けていました。そういった時代の痕跡が多く残るM式水耕研究所を村井邦彦から直接案内してもらいました。
PLACE|愛知県弥富市
TIME|2014
SPEC|まちあるき、PART|リサーチ、建物ガイド、主催