高蔵寺のリノベーション

”高蔵寺ニュータウン”には、住宅の数だけ家族の物語が存在します。その物語は現在でも続いており、核家族を対象とした子育てに適したニュータウンは、子供たちが巣立った事や住み方の多様化により、現在では主に親世代が住む街へと変化を遂げています。こういった背景を踏まえ、居住域の面積を適正な規模へ縮小し、それによって得られる意匠的・計画的な付加価値を高めることで高蔵寺ニュータウンの隠れていた魅力を顕在化させることができます。また、今まで培ってきた近隣コミュニティはより一層必要となることも考えられるので、これらの近隣コミュニティなどを誘発するような、相互扶助できるような場も作り出します。
□エイジング・リノベーションの魅力
家族の生活とともに長い時間をかけて刻み込まれた痕跡は、新築では得ることのできない魅力的な風合いを獲得しています。人の魅力と同じように、無理のない自然な経年変化として歳を重ね、それらの痕跡を残すことで、リノベーションでしか得られない魅力を継承し、新築のように刷新する”アンチエイジング”ではなく、付加価値の高いエイジング・リノベーションを行うことが可能です。

PLACE|愛知県春日井市
TIME|2015
SPEC|改修、住宅、
PART|コンペティション