F clinic hall

歯科クリニックの増築計画。
診察室を増床するにあたり、ヴァイオリン奏者でもある院長先生から、診療機能以外に「待合室を音響設計に十分配慮されたコンサートホール」として利用できるように計画する事が望まれた。
音響効果への配慮から、待合室全体の断面形状を決定し、舞台部側の天井を高く、背面壁は下を向くように傾けている。側壁は、背面壁とは逆に上方へ広がるような傾斜にする事で、音響的にも視覚的にも閉塞感が感じられない計画とした。また、効果的に反射音を客席へ届けるように、スペース全体に庇(照明ボックス)を設置し、側壁には細かなリブのランダム仕上げとし、反射音を柔らかくする効果を図っている。

PLACE|三重県伊勢市
TIME|2021 _ 2022
SPEC|増築、木造、医院
PART|設計・監理

TEAM|atelier MAG
ACOUSTIC ADVICE|

永田音響設計・吉鶴洋一(新日本フィルハーモニー交響楽団)
CONSTRUCTOR|
山口工務店
photos © ToLoLo studio