503 share room

「人と人のつながりを通して、新しい暮らしを考える」をコンセプトに、マンションの4室を「暮らしを楽しむ場」として活用し始めた”新栄のわ”。その中の”シェアする住まい”を担当。コロナ禍でのリモートワーク普及により、以前はオフィスとして入居していた部屋が空室になった事をきっかけに始まりました。
直接的な交流が憚られる中で人との繋がりを生み出すように、”物を介した間接的な交流”ができるように考えた。各寝室には、リビングなどの共用部に面して「シェア棚」を設置、入居者は「シェア棚」へ自分の所有物を提供し、半共有物として全入居者へ使ってもらいます。その所有物は、各入居者の趣味嗜好が分かる媒体としても機能し、お互いの事を知る事になります。また、「シェア棚」の背面板は引き戸になっており、寝室からデスクとしても利用ができます。少しだけ距離を置きながら共用部にいる他の入居者との交流の場としても機能するようにしています。
他にも、以前の部屋の様子がアーカイブとして残るように、アーティストの城戸保さんに記録写真を撮影していただき、場所に纏わる写真を残した。

PLACE|愛知県名古屋市
TIME|2020
SPEC|改修、シェアルーム
PART|基本設計・監理

CONSTRUCTOR|
ミラクルファクトリー

PHOTO @ 城戸保
PHOTO @ 城戸保
PHOTO @ 城戸保
PHOTO @ 城戸保